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経済学部 財城真寿美教授の研究論文が学術誌『Climatic Change』に掲載

2021年02月19日

教育・研究

経済学部現代経済学科 財城真寿美教授(研究分野:自然地理学・気候学)の研究論文「Tropical cyclones over the western north Pacific since the mid-nineteenth century(北海道大学大学院 久保田尚之特任准教授、東京都立大学 松本淳教授、 神戸大学大学院 塚原東吾教授、東京都立大学 三上岳彦名誉教授との共著)」が、学術誌『Climatic Change』に掲載されました。

『Climatic Change』は、気候変動と関連する学際的な研究を扱う国際的にも注目度の高い学術雑誌です。

財城教授の研究論文「Tropical cyclones over the western north Pacific since the mid-nineteenth century」は、明治10(1877)~令和元(2019)年に日本に上陸した台風の数や上陸地点を初めて明らかにしました。分析の結果,台風の上陸数,強度は近年増加傾向であるが,数十年周期の変動の一部である可能性を示唆しています。さらに,日本の気象台での公式な気象観測が始まる前の江戸時代末期に日本に接近した台風について,アメリカ海軍ペリー艦隊の航海日誌を用いて,1853年7月に沖縄近海を通過した台風経路を明らかにしました。外国船の航海日誌に記録された気象データを利用して江戸時代に日本に接近した台風経路を正確に復元したのは初めてで,江戸時代の気候解明に有効なデータであることを示しました。


論文はこちらからご覧いただけます(外部リンク ※英語サイト)。

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