2018年04月02日
父がFC東京の前身、東京ガスサッカー部の選手だったので、小さいときからサッカーは身近な存在。5歳の頃からボールを蹴って遊んでいました。小学生時代は、「プロになりたい! 」と単純に憧れていましたが、中学生や高校生になると「こんな実力では、とてもプロは無理かな」とも思い悩み、勉強もちゃんと頑張って、大学でサッカーを続け、できればプロへ行ければいいかな、といった心境でした。
それでもFC東京のスクールに小学校1年生から通い、その後、FC東京U-15むさし、U-18でプレー。2016年、2種登録選手としてトップチームに登録され、プロ選手と一緒にプレーができるようになると、ジワジワと「やっぱりプロでやりたい! 」という気持ちが強くなってきました。
U-18の選手として参加した、2016年7月に行われた日本クラブユース選手権の決勝戦に出場。先制ゴールをあげ、クラブは優勝。そして、ついに2017年にはFC東京トップチームに昇格することができました。
この時は進路の選択に迷い、両親と話し合いました。父は自分もサッカー選手だったので背中を押してくれましたが、母はやはり将来を考え、「大学は卒業して欲しい」と一歩も譲りませんでした。そこで自分も色んなチャンスに掛けてみたいと思い、大学生とサッカー選手を両立することを決意しました。
プロとしてサッカーを職業にしているので、一般の学生とは違って部活やサークルに入ることはできません。でも、サッカー選手の仲間たちからは、キャンパスライフという別の世界をもっていることを、羨ましがられています。自分にとっても大学の仲間と共に過ごせるこの時間は貴重な経験であり、素晴らしい時間だと感じています。
サッカーと学業を両立することは大変ですが、時間の効果・効率的管理術(タイムマネジメント)や交渉力を鍛えられるという意味で、成蹊大学の学生になれてよかったと思います。
また、2017シーズントップチームコーチ兼FC東京U-23監督の中村忠監督も成蹊大学出身。現役時代の中村監督は成蹊大学に通いながら読売クラブ、ヴェルディ川崎でプレーしていたと聞きました。現在では珍しくありませんが、Jリーグ開設当初は大学で学びながらJリーグでプレーする選手はまだ少なかったし、大変だったと思います。僕も中村監督を目標に頑張りたいと思います。
インタビュー終了後、「サッカーシーズンが一段落した冬の時期が一番、勉強に集中できる期間です。」と、5時限目の授業に笑顔でダッシュして行った鈴木喜丈さんのJリーグ、さらにはオリンピックでの今後の活躍が楽しみです。
Profile
経済学部2年。5歳頃からサッカーをはじめ、小学校1年生のときFC東京のスクールに通い、以来、関前FC、FC東京U-15、FC東京U-18でプレー。2016年7月には日本クラブユース選手権の決勝で先制点をあげ優勝に貢献。同年FC東京2種登録選手となり、トップチームでの活躍はもとより、東京オリンピック世代を代表するミッドフィルダーとして期待されている。
撮影:理工学部4年 宮嶋 純也
このコンテンツは、学内広報誌ZELKOVA93号に掲載された内容を再編集したものです。記事内容、学生の在籍学部学科名、年次等の情報は公開時のものとなります。