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経済学部現代経済学科の「実践ゼミナールB」で北海道帯広市・音更町・士幌町において現地研修を実施

2022年09月14日

教育・研究

経済学部現代経済学科の「実践ゼミナール」は学科の特徴あるプロジェクト型授業で各クラスそれぞれユニークな取り組みが進んでいます。今年度も授業の様子をご紹介しています。

8月30日から9月2日までの4日間、井田芙美子講師(株式会社いただきますカンパニー代表、本学非常勤講師)及び小田宏信教授の担当するクラスの現地研修が北海道帯広市・音更町・士幌町において実施されました。同クラスは、帯広市を中心とする十勝地域を事例に、地域資源の活用を通じて持続可能な地域づくりをいかに導くかについて考えていく授業です。2年生を中心に16名が参加しました。

初日の30日の夜に現地オリエンテーションを行った後、31日と9月1日で、とかち大平原交流センターの体験圃場、士幌町の酪農家、株式会社満寿屋商店のベーカリー「麦音」、道の駅ぴあ21しほろ、十勝シティデザイン株式会社、十勝事業創発支援センター「LAND」などにお邪魔し、農産物の収穫や子牛への哺乳などの体験をするとともに、それぞれの代表者・運営者の方々からお話しを伺いました。全体として、十勝の畑作農業や酪農業の実際、グリーンツーリズムの実際、中心市街地の現状、6次産業化などを含む地域内資源循環の促進、官民連携を含む主体間の連携、また、資源の融合と主体間のマッティングによる新事業の創出など、地域経済のリアルな現場を学ぶ機会となりました。同時に、日本の食料自給率を向上させたい、市場開放の下での日本の酪農の現状を多くの人に知って欲しい、フードロスをなくしたい、自社の儲けだけではなく周りの人たちにも貢献したいなど、持続可能性という見地から熱い想いで取り組んでらっしゃる方々の肉声に触れ、履修者にとって自身のキャリアに思いを馳せる場にもなりました。

最終日の9月2日には、グループごとに、現地での学びから得た知見と、さらなる地域経済の活性化のためのアイディアを発表する会が催されました。中心市街地に若者が集まるための仕組みづくり、酪農業で働く人のワークライフバランス向上のための方策、大麦の麦わらを用いた産業づくりと地域プロモーションなど、アイディアは多岐にわたりましたが、発想の根本には地域資源の活用や主体間・地域間の連携といった考え方があることで共通していました。発表会では帯広市役所の方々からも有益なコメントをいただきました。

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