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「武蔵野地域連携セミナー(スポーツ&芸術 for All)」に3名のゲストスピーカーをお招きしました

2022年12月08日

社会・地域連携

竹内敬子文学部特任教授が担当する「武蔵野地域連携セミナー(スポーツ&芸術 for All)」(成蹊教養カリキュラム)では、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとしての「ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包括)」の意義や可能性を学び、東京オリパラとその準備過程で得られた知見を、今後の成蹊大学・武蔵野市にどう活かしていくべきか、を考えています。
その一環として2022年10月26日(月)の第4回授業では、リオデジャネイロオリンピック・東京オリンピックでの水球日本代表選手として活躍された志水裕介さん(本学体育会水泳部水球班コーチ)をお招きしました。志水さんのオリンピアンとしての貴重な体験と、それを活かした武蔵野市「水球 for All」の活動についてお話を伺いました。「水球 for All」では水球班が武蔵野市の全小学校で水球指導を行い、武蔵野市の子どもたちのスポーツ振興や、成蹊大学と武蔵野市の連携強化に貢献しています。

〇10月24日(月) 第4回授業 志水裕介さん

11月7日(月)の第6回授業では、武蔵野アール・ブリュットを牽引された酒井陽子さんをお招きしました。アール・ブリュットは「正規の美術教育を受けていない人による芸術」などと表現されることが多いですが、日本では「障がい者のアート」に重点が置かれる傾向があります。酒井さんは障がいがある青少年やその保護者を支援する「NPO法人ペピータ」でも活躍されていらっしゃり、その経験も踏まえ、「障がい」を理解するための貴重な講演をしてくださいました。授業内ではグループに分かれて「障がいは芸術活動の妨げになるか」という白熱したディベートが行われました。


〇11月 7日(月) 第6回授業 酒井陽子さん

11月14日(月)の第7回授業では、成蹊大学ボランティア支援センター登録団体で、ユニバーサル・スポーツを通じての交流や普及活動、イベントでのボランティア活動を行っているNoSideの代表秋津壮輝さん(文学部3年)が、日頃の活動の紹介、それを通じて学んだことについて話してくれました。ユニバーサル・スポーツは「年齢や国籍、障害の有無にかかわらず、みんなが一緒に楽しむことができるスポーツ」のことで、ボッチャなどもそれに含まれます。秋津さんの「活動する中で自分たちが、無意識に『障がいがある人、ない人』と人と人との間に「境界」を引いているのではないか、と考えさせられた」「ユニバーサル・スポーツを一緒に行う上では障がいの有無はあまり気にならなかった」「少しの配慮で『壁』は薄くなる。『支援』より『コミュニケーション』が『壁』を薄くする」などのお話はとても印象的でした。


この授業では今後、個人発表、グループ学習、グループ発表を重ね、成蹊大学および武蔵野市において、誰もがスポーツや芸術を楽しめるための取り組みの提案を行っていく予定です。


○11月14日(月) 第7回授業で紹介されたNoSideの活動の様子