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経済学部現代経済学科の「実践ゼミナールB」の十勝研修が実施されました

2023年08月31日

経済学部

「実践ゼミナール」は、経済学部現代経済学科の特徴あるプロジェクト型授業で、各クラスそれぞれユニークな取り組みを行っています。今年度も授業の様子をご紹介しています。

8月21日から24日までの4日間、井田芙美子講師(株式会社いただきますカンパニー代表、本学非常勤講師)および小田宏信教授(本学経済学部)の担当するクラスの現地研修が北海道帯広市・足寄町において実施されました。同クラスは、十勝地域を事例にして、主に農畜産業の現場を見学して、事業者の方々からお話しを伺い、地域や経営のおかれた課題を発見し、持続可能な地域づくりに向けての方策を考えていくプロジェクト型授業です。

初日の21日の夜に現地オリエテーションを行った上で、22日には足寄町を学びの場として、「石田めん羊牧場」(牧羊)および「ありがとう牧場」(酪農)、また、現地で産出される生乳を原料にチーズづくりに取り組む「しあわせチーズ工房」、トレーラーハウス事業から宿泊事業までを手掛け地域活性化に貢献する「株式会社KOYA.lab」にお邪魔し、それぞれお話を伺い、事業者相互間の連携についても理解を深めました。

23日は帯広市南部の畑作地域を学びの対象にしました。日本最大の敷地面積のベーカリー「麦音」で朝食のあと、とかち大平原交流センターにて「農場ピクニック」を体験し、また、六次産業化と宿泊・サウナ事業を通じて消費者との交流を構築する畑作農家「十勝とやま農場」にてお話を伺いました。この日の夕方から開かれたワークショップでは、班ごとに現地での「気づき」を出し合い、翌日の発表に備えました。

最終日の発表会では、持続可能な地域づくりに向けての方策として、「オーナーシェフのため足寄視察ツアー」「高校生からの農業体験プログラム」など、班ごとのさまざまなアイデアが披露されました。

今回の研修では、羊の毛刈り、牛追いはじめ、なかなか目にすることのできない生産風景の観察もあり、地域経済の生きた現場を五感で理解するとともに、相手の想いを正確に理解することの難しさ・大切さ、そして協働・共創の重要性を学びました。