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理工学部 三浦正志教授の研究課題が科研費・国際共同研究加速基金(海外連携研究)に採択されました

2023年09月26日

教育・研究

理工学部・大学院理工学研究科 三浦正志教授(専門分野:電子・電気材料工学、電磁現象学、超伝導工学、結晶成長学)の研究課題が科研費・国際共同研究加速基金(海外連携研究)に採択されました。三浦教授は、2019年-2020年の期間に国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)にも採択され米国スタンフォード大学との共同研究を実施しNature MaterialsやNano Lettersに掲載されるなど多くの研究成果を挙げてきました。今回、新たに採択された国際共同研究加速基金(海外連携研究)では、古巣米国ロスアラモス国立研究所と共同研究を行い、独創的・先駆的な研究を格段に発展させることを目的とするものです。

■研究課題名:「量子臨界点は対破壊電流密度・臨界電流密度にどのような影響を及ぼすのか?」
■研究概要
ブラックホール(特異点)を調べることで宇宙の成り立ちが分かるように、超伝導材料における量子臨界点を調べることにより超伝導の電子状態の起源の解明につながります。特に、材料の調整パラメータ(キャリア濃度等)を制御することで絶対零度における量子臨界点で量子相転移が起こり、量子臨界点近傍でしばしば超伝導を発現します。超伝導となる温度(臨界温度)に注目が集まっていますが、室温超伝導が発見されたとしても臨界電流密度(抵抗ゼロで流せる電流密度)が低ければ、多くの超伝導応用に使えません。そこで、米国ロスアラモス国立研究所と共同で、ゲームチェンジャーとなりうる革新的高臨界電流密度材料設計指針の確立を目指し、未だ世界中の誰も解明していない『量子臨界点が対破壊電流密度・臨界電流密度に及ぼす影響』を明らかにすることを目的としています。

・三浦正志教授の研究室についてはこちらから