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経営学部総合経営学科の「社会理解実践講義」の授業で 本学卒業生によるパネルディスカッションが行われました

2024年09月05日

経営学部

7月17日に、経営学部の「社会理解実践講義(OB・OGが語るビジネス最前線) 」において、本学の卒業生である 天野裕美氏、梅津香織氏、近澤良氏、松岡千佳氏をお招きし、パネルディスカッションを実施しました。
※パネラー紹介はこちら▼

当授業では、現在社会で実務家として活躍中である卒業生が講師となり、各講師の実務経験を活かして、各産業界の実態と将来の展望、求められる人材・人間像について講義します。社会人として生き抜いてきた経験談を交えながら、社会経済の実情と、履修者である学生それぞれの10年後、20年後に予想される社会人像を描いていく授業です。

今回の授業では、「グローバル化が進む世界の中で何を考えるべきか?」、「社会でキャリアを積むのに大事なこと」、「起業のリアル/AIの時代をどう生きるか」をテーマにパネルディスカッションが行われました。

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ファシリテーターを務めた三嶋 成蹊学園常務理事は「年齢も業界も立場も違う4名の成蹊OBOGパネラーによる、魅力と刺激に溢れるディスカッションから、学生さん達は、生きていく上での沢山の貴重なヒントを得られた事と思います。質疑応答でも、仕事に対する姿勢や、世の中の不平等などについて、深いやりとりが交わされました。最後に学園長からも学生達にエールを送って頂きました。」とコメントしています。

■パネラー紹介

天野 裕美氏(2003年 文学部卒
【経歴】
英国Bradford University/Collage、Colchester Institute/Essex University(修士)。スイスBusiness School Lausanne(修士)を経て、JICA、青年海外協力隊、在カタール日本大使館、UNDP(国連開発計画)スーダン事務所、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)本部に勤務。現在はUNDP駐日代表事務所のユース担当コンサルタント。
【メッセージ】
大学生の環境(学べる環境、自由時間、先生方のサポートなど)を有効利用して、ぜひ自分の好きなこと・やりたいことを探してください。その一環として体験やネットワークを重視したボランティア活動などもおすすめです。 あきらめない力も自分の好きな分野がわかれば発揮できますし、情報過多および先が見えない時代でも、自分の進むべき方向が分かります。また、自分が求める運がめぐってきた時にも、しっかりと掴めるようになるでしょう。 また目の前の日常に没頭しがちですが、ぜひ世界の広さと、狭さと、繋がりを意識して、海外の情勢にも目を向けてください。多様性の時代、異文化理解と共感力は今後も重要になってくると考えます。
梅津 香織氏(1997年 法学部卒
【経歴】
1997年 モルガン・スタンレー・ジャパン・リミテッド入社
2021年 同社取締役
   (兼)モルガン・スタンレー・ホールディングス取締役
   (兼)モルガン・スタンレー・グループ(株)取締役
   (兼)三菱UFJモルガン・スタンレー証券(株)取締役
【メッセージ】
成蹊では幸せな大学生活を送れました。自由で気負わなく、背伸びをしなくてよかった。今でも心のふるさとです。ビジネスの社会でキャリアを積んできた中で思う事は、「GRIT」、やり抜く力、粘り強さ、真摯に取り組むことの大切さ。そして、新しいことを吸収し続けることの大切さ。勉強し続けること、本を読む、海外で他の文化に触れる、オープンマインドで自分のレンズを増やすこと。 仕事は大変だけど楽しい。そんな仕事に出会って欲しいと思います。恵まれている、成功していると思う人は実は必ず裏で大変な努力をしています。そして、いくつもの成功体験以上に多くの失敗体験もしています。貴重な学生時代はやりたいことを、やり尽くして欲しいと思います。
近澤 良氏(2008年 工学部卒)
【経歴】
ソフトウェアエンジニアとして日本、シンガポール、サンフランシスコにて10年以上ソフトウェア開発に従事。DeNAにて、全米No.1となったソーシャルゲームを開発。シンガポールのVikilで、プロダクトエンジニアとして製品開発をリード。サンフランシスコに移住し、現地スタートアップに初期メンバーとして参画。日本人として初めてUSトップアクセラレーターの1つである、Alchemisit Acceleratorを卒業。 2016年、Autify, Inc.を創業し、現在全世界で事業展開中。
【メッセージ】
成蹊小学校から、遠泳やラグビー部で鍛えられ、起業に必要な、やりぬく力、自己実現するための底力、目標を持ってあきらめなければ何でもできるという気持ちを養えた。 高校の時、英語が出来たら大きなチャンスがあると気付いた。大学時代に最初の起業をし、 エンジニアリング、グローバル、起業の3本軸で生きてきた。もちろん最初は大変苦労をし、 8回事業を変更したが、諦めずに挑戦を続けた結果今がある。「起業などやめた方が良い」と伝えたい。が、何を言われようが起業するような人だけが成功すると思う。 生成AI 処理能力は確実に人間を超えていく。自分たちが何者でありたいか。自己実現で何を成し遂げたいかを突き詰めてゆく事。AIはいわば「知ったかぶりの新人」であり、人間がその「人格」をキチンと定義してやる必要がある。人生、とにかく好きでやりたいことに対し、楽しく、めちゃくちゃ努力して欲しい。
松岡 千佳氏(2020年 経済学部卒)
【経歴】
大学在学中に高麗大学、コロンビア大学に長期留学(英語、韓国語、スペイン語堪能)。 2020年、(株)西武ホールディングスに幹部候補生として入社。現在第二事業戦略部、ホテル・レジャー事業の経営企画部⾨で、⻄武・プリンスホテルズワールドワイドのガバナンスを担当。
【メッセージ】
色々な経験を積んで、自信を持ってほしい。 パネリストの先輩方が皆さんにお伝えしたことのなかで、あきらめない、粘り強く取り組むことが大事、というメッセージがありました。 私は、あきらめないためには、"自分ならできる"、と自分を信じてあげることが必要だと思っています。