成蹊大学では、教育活動の高度化をはじめとする大学運営業務をより適切かつ効果的に行えるよう、教職員が必要とする知識・技能の習得及び向上をめざして、SD(Staff Development)研修会を実施しています。
今回は9月11日(水)に学修成果に関する講演を村山和生氏(株式会社ベネッセi-キャリア 主席研究員)と福島真司氏(大正大学教授・エンロールメント・マネジメント研究所 所長 )から、「可視化した学修成果の効果的な活用~『成長する成蹊大生の図鑑』を例として~ 」というテーマで教職員に対して実施しました。
はじめに、福島教授から、大学を取り巻く近年の動向と「教育の質保証」の根拠となるIRデータの活用手法について概要説明があり、IR事業の整備充実に応じた取得データの活用について、在学生だけでなく大学を取り巻くステークホルダーとの相互信頼を構築する仕組みとして、各大学がIR機能の基盤強化を実践的に整えていくことが重要である、との示唆がありました。
続けて、村上氏から、2024年度より本学各学部の初年次教育で使用している「成長する成蹊大生の図鑑」を事例として、他大学に比して先駆的な内容であり、在学生に加えて高校生や進路指導教員にも本学の「教育の質保証」を適切に伝えられている、との所見をいただきました。また、他大学の学修成果活用のコンテンツ事例の紹介もあり、学修者本人が自己成長を実感できる動機づけを第三者目線でわかりやすく表現することが課題であり、多くの大学が創意工夫しているとの説明がありました。
今回は本学の教職員39名の参加があり、質疑応答では活発な意見交換が行われるなど、学修成果の効果的な活用に関して考える貴重な機会となりました。