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経営学部 藤田玲子ゼミが今年度も長野県山ノ内町でゼミ合宿を行い、山ノ内町長との懇談を行いました

2024年09月30日

教育・研究

経営学部 藤田玲子教授(専門分野:国際文化・英語教育・観光教育)の3年次ゼミ(経営専門演習I)では、昨年度に続き、観光による地域創生の現場を視察し観光立国の現状を学ぶため、9月8日~10日まで長野県の山ノ内町でゼミ合宿を行いました。合宿中には、昨年と同様山ノ内町の町長でアルペンスキー元日本代表としてオリンピックでも活躍された平澤岳町長と懇談の機会を得ることができました。

山ノ内町は北信州にある人口12,000人程度の町ですが、スノーモンキー(温泉に入る野猿)が海外で有名になり、2010年代半ばから急速にインバウンド客を集めてきた場所です。地域には湯田中渋温泉郷や志賀高原・北志賀高原も擁し、これらもインバウンド客には人気です。一方で、日本の多くの地域と同様に、高齢化と少子化が進み、消滅可能性自治体のリストに入るなど、将来の存続に向け大きな課題を抱えています。

懇談会では、まず平澤町長から町の現状と今後のビジョンについて説明がありました。昨年町長として就任した平澤氏は、「孫たちが帰ってきたくなる町」をスローガンに魅力的なまちづくり目指し、そのための新しい施策を次々と導入されています。観光客を増やすこともそうですが、移住者も引き付けていくことの必要性などについて語られました。お話の後、2グループに分かれたゼミ生は、懇談会のために準備した「長野県山ノ内町に対する若者の認知度や興味について」「若者の旅行に対する意識」というテーマについて発表を行いました。平澤町長は終始メモを取りながら耳を傾け、終了後は、有益なコメントや励ましのお言葉を下さいました。

<学生のコメント>
・地域の自治体の多くは、様々な問題を抱えているということを改めて理解出来ました。地域創生をするためには何か一つを改善するだけではダメで、さまざまな角度や視点から課題に対して取り組まないといけないと感じました。
・最も印象に残ったのが英語教育についてです。子供たちに英語と外国文化に触れさせることで、外国人への抵抗感を無くし、外国からの観光客に積極的に迎える姿勢を育てることも、観光地にとって重要な課題の一つだと感じました。
・山ノ内町は公共交通機関の充実化に力を入れていると聞き、様々な取り組みを知ってとても勉強になりました。山が多いことで生ずる問題や、住民の様々なニーズに答えるためにはその町のことをしっかり知る必要があることがわかりました。

今後も、ゼミ活動として、町の活性化に貢献できる方策を考えつつ、現地と継続的に交流を続けて行く予定です。