成蹊大学では、教育活動の高度化をはじめとする大学運営業務をより適切かつ効果的に行えるよう、教職員が必要とする知識・技能の習得及び向上をめざして、SD(Staff Development)、FD(Faculty Development)研修会を実施しています。
今回は3月12日(水)に2024年度第7回SD研修会(兼FD研修会)として、「合理的配慮の義務化、これからの障害学生支援におけるヒント -インクルーシブな大学の実現のために-」をテーマに、オンラインでのライブ配信で実施しました。講師は、京都大学学生総合支援機構准教授の村田淳氏をお迎えしました。
本研修会は、大学において求められる障害学生支援の基本的理解と合理的配慮の提供方法について具体的な知見を得ることを目的として開催しました。講師の村田氏からは、合理的配慮とは、「障害のある学生に教育の免除を施すもの」ではなく、「障害のある学生が他の学生と平等に教育を受けるために必要かつ適当な(環境の)調整や変更」であると同時に、「大学(教職員)に過度な負担が伴わない」範囲の中で行われ、「教育(各授業)の本質を損なわないもの(むしろ、本質を守るためのもの)」であるという解説があり、建設的な対話によって個別的に実現される等、障害学生支援の豊富な見識および実践経験に基づく多種多様な説明をいただきました。
今回は本学の教職員57名の参加があり、質疑応答では活発な意見交換が行われ、様々な配慮の実例や配慮時の留意点などを具体的に学ぶことのできる貴重な時間となりました。