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2025年度第2回 SD研修会(兼 FD研修会)を実施しました

2025年08月22日

お知らせ

成蹊大学では、教育活動の高度化をはじめとする大学運営業務をより適切かつ効果的に行えるよう、教職員が必要とする知識・技能の習得及び向上をめざして、SD(Staff Development)及びFD(Faculty Development)研修会を実施しています。

今回は7月23日(水)に2025年度第2回SD研修会(兼FD研修会)として、「大学における学びのユニバーサルデザイン(UDL)に基づく授業設計」をテーマに、オンラインでのライブ配信で実施しました。講師は、北海道教育大学大学院教育学研究科准教授の川俣智路氏をお迎えしました。

本研修会は、大学教育において「多様な学修者が学びやすい授業」をどのように設計・展開するかを問い直す機会となりました。UDLでは、授業の本質を押さえた上で、各学修者にとってバリアとなりうる「カリキュラムの障害」を探し出します。そして、エビデンスで支持されたガイドラインに基づき、どのような学生にとっても、1)学ぶ対象を把握できるものになっているか、2)学びやすい方法を(複数)準備できているか、3)学ぶことの意義を意識できる構成にできているか、という3つの観点で改善点を見つけます。UDLは、大学で義務化された合理的配慮による個別的調整の限界を補完するとともに、障がいの有無に限らず誰にとっても教育効果の高い授業のあり方を模索する上で有益であることが紹介されました。

今回は本学の教職員51名の参加があり、質疑応答では実際の活用例やシラバス作成時の留意点などの質問が寄せられ、実践的な学びを深める貴重な機会となりました。