2017年10月03日
今回は、2本のロープを使って3人以上でおこなう縄跳びの一種「ダブルダッチ」で観客を魅了する柳澤さんの登場です。
軽快な音楽にあわせて、アクロバティックなステップやジャンプで魅せる「ダブルダッチ」は、ダイナミックな躍動感が魅力。当日、インタビュー会場に現れた柳澤匡(たすく)さんは、ネットの動画でキレのあるパフォーマンスを披露していた人物と同じ人?と思うほど、落ち着いてスマートな印象。ダブルダッチのサークル"Double Eight"にて代表を務め、昨年の12月に成蹊大学賞「スポーツ部門」で、世界5位入賞を評価され北川浩学長より表彰されました。
「中高とサッカーをやってたんですが、大学では新しいものにチャレンジしたいと思っていたところ、ダブルダッチのパフォーマンスを見て、衝撃を受けたんです。先輩たちも大学に入って始めた方ばかりだと聞き、さらに『基本的には縄跳びなんだから誰にでもできるよ』と、やさしい一言に背中を押され、思わず入部してしまいました。(笑)」
「一通りのパフォーマンスも、始めてから3か月くらいでマスターできます。実は一番難しいのは、縄を回す方。これがキレイにできるまでは、2年はかかると言われています。できるだけ色んな人と練習をすると、対応力やコミュニケーション力、さらには相手から刺激も受けられます。ただ、チームとしては1年からずっと同じ、僕以外は全員女性というチームなんです。このメンバーとどうコミュニケーションを取り、他の強豪チームへ挑んでいくか、4年間すごくいい勉強をさせてもらいました。」と語る柳澤さん、"技術+コミュニケーション"がダブルダッチのキーワードのようです。音楽もほぼ作曲に近い感じで、ソフトを買い込み、さまざまな音源から3分間のオリジナル音楽に仕上げて行きます。これも、ダブルダッチならではの楽しみとのこと。
「日本のダブルダッチは現在、世界の舞台で活躍中です。海外のチームはアクロバットや身体能力のアピールが中心ですが、日本の場合は、技術面に加えて、縄操作の美しさや、人を魅了する力、芸術的かつ繊細な表現が世界で評価されているのです。評価のポイントは試合によって違いますが、技術力、構成力、独創力、表現力、さらには完成度といった要素からの評価で勝敗が決まります。」
柳澤さんたちの一学年上の先輩たちは昨年、音楽に邦楽を用い、これまでにないダブルダッチの可能性を追求、全国2位の栄冠を手にしています。卒業まで、残り2試合、「ぜひとも、悔いを残すことなく完全燃焼できるように頑張ります」と語る柳澤さんの横顔は、頂点を目指すアスリートの顔に変わっていました。
卒業後は仕事とは別に、ダブルダッチの普及や大会運営などのお手伝いをしながら、これまでのチームで大会を目指せればと目を輝かせる柳澤さん、今後の活躍がますます楽しみです。
Student data
法学部4年。中高時代はサッカー部に所属していたが、成蹊大学に入学し、ダブルダッチと出会う。その圧巻のパフォーマンスに魅了され入部。昨年までダブルダッチサークル「Double Eight」にて代表を務める。
サークルデータ
活動日:毎週月、火、木曜日
活動場所:主に14号館前
連絡先:Twittter @DoubleEight_88
このコンテンツは、学内広報誌ZELKOVA91号に掲載された内容を再編集したものです。記事内容、学生の在籍学部学科名、年次等の情報は公開時のものとなります。