2017年07月10日
シンクロナイズド・スケーティングはフィギュアスケート種目の1つで、1チーム16人で調和のとれたフォーメーションとダイナミックな滑走で競い合います。国際オリンピック委員会でも正式オリンピック種目として検討中の注目競技です。
今回はそんな、"氷上のチアリーディング"とも言われるシンクロ、さらにシングルの両種目で大活躍中の文学部現代社会学科4年の染谷美輪さんの登場です。氷上のシンクロってご存知ですか?
小学6年生の時、トリノ五輪で荒川静香さんが金メダルをとった演技を見て、フィギュアに魅せられ、さっそく練習を見に行くと、「あっ、やりたい!」と正に運命的な出会いを。幼稚園からバレエを続けていましたが、それからはフィギュア一本でいくことになりました。それまで一度もスケートをした経験はありませんでしたが、児童館などでローラーブレードは、やったことがあったので、なんとかなるのではとはじめました。中学3年間夢中で続けましたが、受験勉強などもあって高校時代はフィギュアから離れました。ただ離れてみると「やっぱりフィギュアやりたいな」という気持ちが募り、大学に入ってまた再開しました。
公式戦には部活がないと出場できません。そこで、友人たちの協力を得て、ようやく昨年の春、同好会を作りました。ところが初めて出場した公式戦は散々な結果でした。その悔しさをバネに、週に朝練2〜3日、夜練2〜3日、その他、昼にも自主練を今でも続け、その地道な努力が実って、今春、インカレ5位入賞を果たしました。
シングルはジャンプもスピンも自分の努力にかかっていますが、シンクロはみんなと心を一つにして頑張る種目。大きな違いのある2つの種目の魅力を存分に経験できたことは、私の大きな財産です。
フィギュアってちょっと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、大学からはじめた人も大勢います。そういう人の方が練習も熱心で、2回転ジャンプを跳べる人も、けっこういるんです。きっかけは『スケートが好き』、『浅田真央さんが好き』という軽い感じではじめても、『これで人生変わった!』って人がたくさんいます。ぜひ、新入生のみなさんも、せっかく大学に入学されたのですから、何か新しいものに全力でチャレンジして、人生が変わるような経験をしてもらえたら嬉しいです。
ー 素敵な笑顔で語ってくれた染谷さんは、練習着やスケート靴の入った重そうなバッグを両肩に軽々とかけると、颯爽とキャンパスをあとに、今日も練習場に向って行きました。
Profile
文学部現代社会学科4年、トリノ五輪でみた荒川静香さんに魅せられ、小学校6年からフィギュアスケートを始める。高校時代は一時フィギュアから離れるが、大学入学と共に復帰。2016年春、体育会フィギュアスケーティング同好会を立ち上げ、第89回日本学生氷上競技選手権大会女子Cクラスで5位入賞を果たす。
現在、成蹊大学体育会フィギアスケーティング同好会にて部員大募集!
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このコンテンツは、学内広報誌ZELKOVA90号に掲載された内容を再編集したものです。記事内容、学生の在籍学部学科名、年次等の情報は公開時のものとなります。