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和歌占いをWeb上で体験!おみくじアプリ「開運☆せいめい歌占」

2019年09月09日

PICK UP!

文学部日本文学科 平野多恵教授(専門分野:日本中世文学)のゼミと、知識探究データベースサービス「ジャパンナレッジ」とのコラボレーションにより、平安時代の陰陽師・安倍晴明がつくったという伝承をもつ『晴明歌占』(成蹊大学蔵)をWeb上で体験できるアプリ「開運☆せいめい歌占」が昨年より公開されています。


utaura4.png※画像クリックで「開運☆せいめい歌占」サイトへリンクします。


歌占(うたうら)とは、和歌による占いのこと。日本では古くから神様は和歌で人間にお告げを示すと考えられていました。

原典のくずし字を現代の活字に直し、現代語訳を付け、占いとしてのメッセージをつくるところは、平野教授ゼミの学生が担当しています。

そしてこの度、2019年9月、その英語版がリリースされました。
英語版では、和歌の英訳をコロンビア大学(アメリカ・ニューヨーク)の大学院生が担当しており、日本語版アプリの機能を英語版でもそのまま利用することができます。



utaura5.png※画像クリックで「開運☆せいめい歌占」英語版サイトへリンクします。


平野教授は今回の英語版公開について、「日本の和歌文化、占い文化を世界に発信したい。ぜひ日本の古典文化を楽しんでほしい」としており、2020年に東京オリンピック・パラリンピック、2025年に大阪万博が開催されることに加え、日本で働く外国⼈も増えていることから、「海外の方に日本の文化を知ってもらうきっかけとなれば」としています。

また、今回の英語版アプリではお告げの和歌や和歌のたとえも英訳されているため、国内の英語学習者にも英語学習の楽しみとしてほしいと語っています。


「開運☆せいめい歌占」開発の母体となったのは、平野教授ゼミが2014年以降、成蹊大学の大学祭「欅祭」で出展している「晴明歌占」。ゼミ生が『晴明歌占』をもとに来場者を占うもので、和歌を自分のこととして解釈する面白さを知ってもらい、さらには和歌占いを通して、和歌や古典文化、古典文学に関心を持ってもらうことをねらいとしています。例年、大学祭開催期間の2⽇間で、1,000名以上の来場者があります。