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Z世代に江津市の魅力を!―経営学部プロジェクト・マネジメント授業レポート

2024年10月11日

PICK UP!

経営学部プロジェクト・マネジメント授業(担当教員:山﨑紅客員教授)では、少人数制のアクティブ・ラーニング形式で毎期さまざまな課題解決のプロジェクト活動に取り組み、体験をとおしてプロジェクトマネジメントを学んでいます。課題を設定して解決策を企画提案するだけでなく、学生が考えたプランを実際に「やってみる」ところまで体験するのが特長です。

2024年度前期は、島根県江津(ごうつ)市、株式会社テレビ東京など関係者の皆様のご協力により、「Z世代の地方都市への興味を喚起しよう!島根県江津市知名度向上キャンペーンプロジェクト」を行いました。
全14回の授業では、江津市政策企画課から地方都市の課題と地方創生についての講義を受けたあと、3チームに分かれ、それぞれのチームで江津市の魅力を探求します。

Z世代に江津市の魅力を伝えるために

komidashi1.JPG第1~3回の授業では、江津市の面積や所在地などの基本情報、食・観光などの魅力、シティプロモーションの取り組みなどについて理解を深めたのち、江津市から今回のミッションが発表されました。課されたミッションは、「江津市の知名度向上を目指し、Z世代の興味を喚起するキャンペーン企画を提案すること」です。江津市からは「一人でも多くの若者に江津を『ごうつ』と読めるように印象付ける企画、Z世代の皆さんだからこその発想力を活かした提案を期待したい」との激励の言葉をいただきました。
2か月後に控えた学内キャンペーンでは、各チームが企画したキャンペーンを実際に試行し、江津市をPRします。チーム内で企画を検討し、在学生や教職員に江津市の魅力を伝えるにはどうすべきかを議論しました。


学生視点の企画案で訴求力を

komidashi2.JPG6月上旬に中間報告会を実施し、江津市や関係者の皆様を前に、企画の方向性と学内で試行するキャンペーンの計画について発表しました。学内でのキャンペーン当日は、江津市をPRするとともに参加者からアンケートを収集します。より多くの在学生や教職員に協力してもらうため、各チームからは「江津市の名産で手軽に食べられる菓子を配布し、足を止めてもらうのはどうか」、「授業の合間に気軽に参加できるものが良いのでは」、「食堂は混雑しているので、江津市の名産でお弁当販売をすると学生に響くかも」など学生視点のアイデアを盛り込んだ企画が多数挙げられました。発表後は、江津市や関係者の皆様から中間報告に対するフィードバックをいただくとともに、江津市からは「当日は、観光大使のつもりでぜひともPRを頑張ってほしい」とのメッセージをいただきました。

いざ、江津市キャンペーンへ

当日は、学内各所に分かれて江津市をPRします。3チームとも準備万端!
それぞれアイデアを駆使しながら江津市の魅力を伝えます。呼び込みにも熱が入ります!
各チームの詳細は以下のとおりです。

1.チーム「えぇまち江津」

江津市のお土産で有名な「敬川饅頭」とお茶を配布。ポイントは、江津市をより知ってもらうためにお茶のラベルを自身でデザインしたこと。

2.チーム「江津フレーバーズ」

食堂を運営する株式会社不二家商事のご協力により、江津市民に愛されるブランド豚「まる姫ポーク」を使用した豚丼弁当を販売。割引券が当たるくじ引きを用意するなど学生らしいアイデアが光ります。用意した弁当を完売しました。

3.チーム「津津津津津」

ハズレ無し!菓子など賞品が当たる大抽選会を実施し、集まった学生たちに資料を用いてしっかり江津市をPR。さらに、江津市に行った気持ちになれる動画(観光地の写真をバーチャル背景に人物を撮影して合成)を制作してプレゼントするイベントも実施しました。作った動画をTikTokなどにアップしてもらうのが狙いです。

   

成果報告会と優勝チーム表彰式

成果報告会では、学内で試行した江津市キャンペーンの実施状況やアンケート集計結果を踏まえ、Z世代に江津市の魅力を発信するためのキャンペーン企画について各チームから最終提案を行いました。学生からは「多くの関係者の皆さんと関わり、調整に苦労する場面もあったが、皆さんのご協力のおかげで最後までやり遂げることができた」、「ゼロから創り上げる難しさとやりがいを感じた」、「企画提案経験はこれまでもあったが、実行するところまでやり抜いたのが貴重な体験だった」、「チームで取り組んだ経験が今後に生きると思う」などの感想が寄せられました。
最終提案を受け、江津市が選んだ優勝チームはなんと全チーム!「どれも甲乙つけがたく、学生らしい提案で素晴らしかった」と講評いただきました。
最後に、学生は、江津市から「GOTSU CREW(ごうつクルー)」への就任を許可するチケットを受け取り、今後も江津市を盛り上げる一員として活動できる機会をいただきました。
本授業を通じて江津市の魅力を存分に感じた学生たち。本活動から多くの学びを得ることができました。


※GOTSU CREW(江津クルー):江津市の未来を共に考えアクションしてくれる人や江津市の魅力を発信しともに活性化に取り組む人を、江津市がクルー(仲間)として任命

学生と関係者全員で江津ポーズ(5・2)

【関連情報】『田村淳のTaMaRiBa』テレビ東京で毎週日曜26:25から放送中
(TaMaRiBaが江津市活性化に取り組んだ経緯から、本授業にもご協力をいただいています)