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文学部 墓田桂教授がハンガリー大使館で開かれたトークイベントに登壇しました

2022年05月30日

教育・研究

文学部国際文化学科 墓田桂教授(専門分野:国際政治学)が、5月27日(金)駐日ハンガリー大使館主催のイベント、"Convergences in the Visegrad Group (V4) and Japan in the context of Japan's Free and Open Indo-Pacific Vision"にスピーカーとして登壇しました。

日本などが提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」と中東欧諸国で構成する「ヴィシェグラード4(V4)」との接点を探るテーマで開かれたトークイベントです。墓田教授は「『インド太平洋プラス』戦略:V4諸国との共通の理解の模索」と題したプレゼンテーションを行ないました。

墓田教授は、ユーラシアにおける中国による地域覇権(「パスク・ユーラシアーナ」)を牽制するうえでも「インド太平洋プラス」の観点が重要であると論じ、中東欧諸国との連携の可能性と課題について触れました。その一方で、ロシアと繋がりのあるインドとハンガリーの共通項を指摘し、ウクライナ戦争後にクアッドやV4において合意を形成することの難しさにも言及しました。その意味でもV4よりも「三海洋イニシアチブ(Three Seas Initiative)」との連携が有望であるというのが墓田教授の結論です。フロアからは多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が続きました。