成蹊大学では、教育活動の高度化をはじめとする大学運営業務をより適切かつ効果的に行えるよう、教職員が必要とする知識・技能の習得及び向上をめざして、SD(Staff Development)研修会を実施しています。
今回は3月4日(月)に2023年度第7回SD研修会として、「今日の大学生心性を読み解く～新型うつ・対人過敏傾向・自己優先志向をキーワードに～」をテーマに、オンラインでのライブ配信で実施しました。講師は、日本大学文理学部心理学科教授の坂本真士氏をお迎えしました。
講演では、架空事例および豊富な研究知見に基づき、問題となる⼤学⽣の一群として、新型うつ病の背景因でもある「対⼈過敏傾向」･「⾃⼰優先志向」という心性が強い場合があることを紹介いただきました。また、こうした心性は、今日的な大学生を取り巻くシビアな環境からの影響も大きい可能性について言及がありました。そのうえで、各学生の置かれた状況理解の重要さと、教育の本質を損ねない中で各学生における有益な配慮の在り方を検討していくことの重要さについて解説いただきました。
今回は本学の教職員43名の参加があり、学生サポートセンターを活用することや、学生を多面的に理解することの重要性を再認識する貴重な機会となりました。