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経済学部 鈴木史馬教授と山上浩明教授の共同研究論文が学術誌Economic Theory Bulletinに掲載

2024年06月11日

教育・研究

経済学部経済数理学科 鈴木史馬教授(専門分野:マクロ経済学)と経済学部経済数理学科 山上浩明教授(専門分野:公共経済学)の共同研究論文「On the effects of pessimism toward pollution-driven disasters on equity premiums」が、学術誌Economic Theory Bulletinに掲載されました。

■論文の概要
本研究では、経済活動によって引き起こされる環境汚染が経済に与える悪影響について、投資家がどのように認識し、それが資産価格にどのような影響を与えるかを分析しました。特に、気候変動のような問題では、経済活動と環境汚染による経済的損失の関係が不確実で曖昧です。このような状況で、投資家は主観的な判断に基づいて行動するしかありません。
本研究のポイントは、投資家が最悪のシナリオを考慮して意思決定を行う場合、どのような影響が出るかを探ることです。数学的なモデルを使って、無リスク資産の利子率やリスク資産へのリスクプレミアムがどのように変化するかを詳しく分析しました。その結果、投資家が悲観的な見方をすると、無リスク利子率が下がり、株式のリスクプレミアムが上がることが分かりました。これにより、気候変動に対する不安が市場に与える具体的な影響が明らかになりました。

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