理工学部は企業や地域と連携して実践力を鍛える専攻横断のプロジェクト型授業である「連携プロジェクト」を実施しています。このプロジェクトでは、社会的要請の高いテーマに焦点を当て、専攻分野にとらわれず異分野からの視点や異分野の学生との交流により、視野や柔軟な発想の育成を促進します。
連携プロジェクトの中で櫻田 武准教授(専門分野:ニューロリハビリテーション)が担当する授業では、協力企業である株式会社ミユキ技研の製品である生体計測装置PolymatePocketとリアルタイム生体信号解析ツールを利用し,脳の信号から外部機器制御を行う「ブレイン-コンピュータ インターフェース」の構築とその評価に取り組みました。本テーマで扱ったこのような技術は、近年"ブレインテック"や"ニューロテック"として非常に注目を集めています。将来的に、体の不自由な人のサポートをするロボットを頭で考えるだけで操作することや、脳の機能を訓練してスポーツスキルの向上ができると期待されています。
7月17日(水)に学生たちが同社を訪問し成果発表会を行いました。ミユキ技研顧問の白澤厚様もご参加いただくなか、大変興味深く成果を聞いていただき議論いたしました。報告会の後は今回の授業で扱わなかった、心電図・脈波・呼吸など様々な生体信号の計測体験などもさせていただき、学生たちにとっては大変貴重な機会になりました。
■報告会の様子・計測体験の様子