5月21日(水)、経営学部の1年生ゼミ「基礎演習<207>」(担当教員:林千賀教授)と国際教育センターの留学生を対象とした授業「書く(pre3)Ⅰ」(担当教員:川上麻理全学教育講師 )の合同授業が行われました。今回の授業は、ゼミ生と留学生がグループで相談をしながら一つの作文を書き上げていくというもの。作文のテーマは留学生が考えてきた「尊敬する人」についてです。合同授業は、これまでも多読プログラムなどで行われてきましたが、「ライティング」という作業を通しての交流は初の試みです。
留学生1人と2~3人のゼミ生で作られたグループごとに、作業が進められていきました。作文の内容や構成、日本語の表現、書くときのルールなど、ゼミ生たちの細やかで丁寧なアドバイスを聞きながら文章を打ち込んでいく留学生たち。身ぶり、手ぶりを交えながら、日本語や英語でやりとりをし、積極的に伝え合う姿が印象的でした。
授業の後半は、書き上げた作文を幾つかのパートに分けてグループ全員で分担し、読む練習を実施。ここでも、一つひとつの単語の発音の仕方や間の取り方などを、丁寧にアドバイスするゼミ生の姿が見られました。
受講したゼミ生からは「作文の手伝いは意外と難しく、間違った日本語を教えてはいけないと思い、いつもより慎重に言葉を選びました。人に教えることで日本語を客観的に見ることができ、三種類の文字を使い分けたり、数文字の違いで意味が大きく異なったり、普段は気にしない日本語の難しさに改めて気づかされ、またそれと同時に、そのような言語を母国語としていることを誇りに思いました。留学生が母国から離れた日本で日本語を一生懸命学んでいるのだと思うと、同じ大学生として私も様々なことに挑戦すべきだと感じました。留学に挑戦するかはわかりませんが、大学生のうちに色々な国を自分の目で見て自分の視野を広げたいです。」といった感想が聞かれ、また、留学生からは「この活動は楽しかったと思う。自分の考えを日本語で説明する練習をするだけでなく、楽しく書くことが出来た。最初は自分の選んだ「尊敬する人」について日本の学生に説明するのが難しかったが、私たちは一緒に作文を書くことができた。多分もっと説明しやすいトピックを選んでいたら、複雑な表現に困らなかったかもしれない。」といったコメントが寄せられました。