文学部川村陶子教授が担当する「国際文化英語演習<1>」(文学部国際文化学科2年次必修科目)の履修者有志とベルリン自由大学(ドイツ)日本学専攻のコネリア・ライヤー教授のゼミ生がオンライン授業交流をおこないました。
ライヤー教授のゼミでは、日本の食文化を題材として「日本研究のメソッド(方法)」を修得しています。授業交流では、ドイツの学生がZoomを使用して日本の学生にインタビューをおこない、質問項目の準備からメールでのアポイント、相手が話しやすい雰囲気づくりなど、さまざまなスキルを学んでいきます。インタビューを受けた日本の学生は感想をフィードバックし、ふり返りに役立ててもらいます。今回はドイツ側が大学院生と学部生計13名、日本側は学部2年生6名が参加し、ドイツ側2〜3名に対し日本側1名のグループ6組に分かれてオンラインミーティングを行いました。
Zoomミーティングでは、日常の食生活や海外における日本食などについてインタビューを実施。日本のアニメなど他の話題へ会話が発展したり、日本側学生がドイツ語を学んでいる場合はドイツ語でも雑談したり、さまざまな展開があります。終了後は日独双方の学生代表がライヤー教授のゼミのブログに英語で報告記事を掲載します。
この企画は2021年度、コロナ禍で国際移動が妨げられていたとき、川村教授とライヤー教授が「オンラインで教育交流活動ができないだろうか」と話し合うなかで生まれました。以後毎年、授業コラボレーションを実施し、今年で5回目になります。この間、ドイツ側のゼミは東アジア地域全般を専攻する学生にも開かれるようになり、コミュニケーション言語も日本語だけでなく英語をとりいれる場面がでてきました。日本側の学生にとっては英語力を試す良い機会にもなっています。
川村教授は、「ゼミの交流は毎回、日独双方の参加者に大好評です。ドイツの学生には日本の若者の食生活を知る機会、日本の学生には自らの社会や文化を新たな目でとらえなおす機会となっています。プロジェクト終了後、留学などで双方の学生がお互いの国を行き来し、個人間の交流へ発展する可能性もあります。ライヤー教授とは毎年恒例になった交流を「伝統」として今後も続けたいと話し合っています。」と話しています。
■国際文化学科2年 柳瀬広太郎さんと山脇宏太さんが書いた報告記事はこちら(外部リンク)
■ライヤー教授ゼミのChristoph Barannさんが書いた報告記事はこちら(外部リンク)
【写真提供:川村陶子】
【写真提供:Cornelia Reiher】