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文学部国際文化学科 演習Ⅱ(担当:川村陶子教授)が東京国立近代美術館でフィールドワークを行いました

2025年10月23日

教育・研究

10月21日、文学部川村陶子教授が担当する国際文化学科「演習Ⅱ<2>」クラスに所属する3年生9名が、教員とともに東京国立近代美術館を訪問し、企画展「記録をひらく 記憶をつむぐ」を中心とする展示を鑑賞したあと、同展の企画運営を担われた鈴木勝雄企画課長のお話を伺いました。

このゼミでは「文化でみる国際関係」「文化でつくる/文化でつくる国際関係」を学びの軸とし、2025年度後期は文化の所有や活用にまつわる課題と展望を検討しています。フィールドワークでは実際の展覧会を鑑賞し、展示を企画する側の意図を読み取るとともに、国立文化施設の立ち位置や学芸員の仕事について理解を深めました。

「記録をひらく 記憶をつむぐ」展は、東京国立近代美術館が所蔵する戦争記録画を含む作品を、関連する他館所蔵品や歴史資料とともに一堂に展示するもので、国内外から高い関心を集めています。鈴木課長は、記憶装置としての美術館が「戦争を知らない世代が戦争に向き合う場」の役割を果たすという本展の趣旨を説明されるとともに、企画にあたって重視したポイントや苦労したことなどを学生たちに伝えてくださいました。質疑応答では、会場で多くみられた外国人来訪者の反応、評価や解釈が分かれるテーマでの展示方針、キュレーターという職業の魅力など、さまざまな話題について議論が行われました。