成蹊大学では、教育活動の高度化をはじめとする大学運営業務をより適切かつ効果的に行えるよう、教職員が必要とする知識・技能の習得及び向上をめざして、SD(Staff Development)研修会を実施しています。
今回は、外国人留学生(以下「留学生」という。)に対する支援や各種取組み、留学生に関する基礎的な知識等に関して、愛媛大学の岩田剛氏(国際連携支援部 国際連携課国際支援チーム・リーダー)及び同大学講師の上月翔太氏(教育・学生支援機構 教育企画室)に講演を依頼し、「外国人留学生への理解と指導、支援と取り組みについて~安心して留学生活が送れるために~」というテーマで、12月1日(月)に教職員を対象としたSD研修会を実施しました。
はじめに、岩田氏から、在留資格及び在籍管理の基礎知識、在籍管理に係る近年の動向や問題在籍者を発生させないための対策等に関する説明がありました。また、留学生の募集と受入れをテーマとして、留学生を受け入れる目的及び受け入れたい留学生像に関する学内の共通理解を深めておくことが重要であるとの説明があり、留学生入試のポイント(募集人員・選抜方法・スケジュールの設定等)及び文部科学省が実施する「国際競争力けん引学部等認定制度」の解説がありました。さらには、留学生受入れのための円滑な学内連携の重要性について、愛媛大学の事例紹介を含めて解説がありました。
続けて、上月氏から、留学生への支援(支援の必要性、支援の領域、支援の担い手)や在学中の危機管理(事件・事故対応等)について説明がありました。また、授業への受け入れ対応・学習支援の提供・キャリア形成支援等について、具体的な対応方法等の説明があり、学内ネットワークを構築し、支援の全体像を設計することも重要であるとの付言がありました。さらには、留学生とのコミュニケーションに関する解説があり、コミュニケーションの目的や問題、異文化コミュニケーションの難しさや名前の呼び方等についても理解を深めることができました。
今回は、本学の教職員42名の参加があり、質疑応答でも活発な意見交換が行われ、留学生に関する様々な知識を理解することだけでなく、大学全体の今後の取組み等を考える貴重な機会となりました。