2018年09月05日
経済学部・小田宏信教授の経済地理ゼミ生23人が7月15日、自分たちが栽培・収穫したジャガイモを使って作ったお菓子を、「吉祥寺駅フェスタ」で販売した。
「世界都市東京の文化・経済・地理」をテーマとする同ゼミは、2018年度は「『連携』と『体験』によって地域の活性化を考える」をサブテーマに、商業施設の「アトレ吉祥寺」をはじめ武蔵野地域などと連携して進めるプロジェクト型授業である。同フェスタは、同市にゆかりのあるお店が中心となって開催するマルシェだ。同大とアトレ吉祥寺、イベント業ネクストローカルは、地域活性化を目指して今年4月に連携協定を締結している。
販売したお菓子は「いももちパウンドケーキ」と「チーズケーキ」。アトレ吉祥寺が運営する茨城県土浦市の体験農園「アトレのはたけ」で学生がジャガイモの植えつけから収穫をし、商品化を考案した。加工・販売のための収支計画を立て、武蔵野市の創業支援シェアキッチン「MIDOLINO_」で調理・加工した。レシピは同市の二葉栄養専門学校の講師が監修した。
いももちパウンドケーキは、学園キャラクター・ピーチくんに似せたいももちが入っていて、ふわふわもちもち食感が特徴。一方のチーズケーキにはレモンを使い、濃厚ながらもさっぱりした味わいに仕上げた。ラッピングにもピーチくんのシールをはるなど、学生たちのアイデアを盛り込んだ。当日は暑い中、たくさんの地域住民らが来店した。学生の取り組みに関心を持った人も多く「アイデアがとてもおもしろい」「ジャガイモの味が生かされていておいしい」などと好評で、終了時間までに完売した。
今後は、商品化するプロジェクトを通じて得られた武蔵野市と土浦市の地域課題に対する問題意識を基に、グループごとに研究を進めていく。