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法学部 野口雅弘教授が「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞」を受賞!

2019年07月08日

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法学部政治学科の野口雅弘教授(現代政治理論、政治思想史)が、2019年度「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞」を受賞しました。

日本に西洋医学を伝え、日本の植物・鉱物をヨーロッパに紹介したことで知られるシーボルトの名前を冠したこの賞は、日本とドイツ連邦共和国における文化および社会のよりよい相互理解に特別に貢献し、学問上すぐれた業績をあげている日本の研究者に授与されるものです。

授賞式は6月27日にベルリンにあるベルビュー宮殿(大統領官邸)で執り行われ、シュタインマイアー連邦大統領より直接授与されました。

野口教授はマックス・ウェーバーの政治理論をテーマにした論文で、ボン大学で博士号を取得しています。この博士論文(Kampf und Kultur, Duncker & Humblot, 2005=『闘争と文化』みすず書房、2006年)から始まる一連の研究が、日本とドイツ両国の学術交流に寄与したことを、大統領は授与の理由に挙げました。そしてウェーバーだけでなく、ジンメル、アーレント、ハーバーマスら、ドイツの思想家についての研究を通じて、野口教授が両国の「橋渡し」の役割を果たしてきたと述べられました。

大統領に対する返礼のスピーチで、野口教授は、自国中心主義が高まるなかで、「比較」を通じて自己省察することの意義を強調しました。

(写真:Jens Jeske / Humboldt Stiftung)