2026年01月30日
成蹊大学では、1年生を対象とした学部横断の選抜制授業「ビジネストレーニングセミナー」(担当教員:丸尾明美講師)を開講しています。
志願書による選考を通過した学生のみが参加できる本授業は、実際の企業から提示された課題に対して、学生がチームを組んで調査・分析・提案を行う実践型プログラムです。学部横断で編成される6人チームでは、経済・経営・法・文・理工の異なる専門分野の学生が混ざることで多様な視点が交じり合い、学生同士の学び合うことが期待されます。
木曜クラスでは、ライフネット生命保険株式会社が協力企業として参加し、学生たちはビジネスの最前線で求められる視点を学びました。
企業から提示されたテーマは「オンライン生保の加入促進」など、明確なビジネス課題です。
オンライン加入率と加入意向のギャップという実データ(生命保険文化センター調査など)を始め様々なデータを活用し原因を調べ、改善施策を考案しました。
実際のビジネス課題に対して、数週間にわたりグループワークでチームメンバーと協力して課題に取り組むことで以下のような様々な知識、スキルの伸長を目指しています。
結婚・子育てといった人生の節目に着目し、必要な保障をまとめて提供する“パッケージ型”の商品を提案。
▶企業からのフィードバック *一部抜粋
最初の掴みや、「私たち」という主語を使って聞き手を引き込む話し方が上手かった。
当社の決算資料や保険業法など、非常に深く調査されており、その点に驚いた。
若者の“推し活”に着目し、推しのための貯蓄行動と健康行動を保険サービスと結びつけた提案。
▶企業からのフィードバック *一部抜粋
資料が非常にきれいで読みやすく、プレゼン自体も整然としていた。
若者らしい「推し活」の行動喚起力に着目し、それを根拠に他社との優位性を説明する分析が、ユニークで説得力があった。
ライフネット生命保険の「10秒見積り」実施後に生じる不安に着目し、心理学を応用したUX改善案を提案。
▶企業からのフィードバック *一部抜粋
アンケートを作成・実施しており、その姿勢が提案内容の納得感を高めていた。
アプローチの対象を「見積り後」の顧客に絞り込み、その対応策を「心理的な手法」に基づいて検討している点に説得力があった。
若年層に「まず少額積立から始めてもらう」という導線で、保険加入までの行動デザインを提案。
▶企業からのフィードバック *一部抜粋
貯蓄期間と保障期間を切り替えるという商品アイデアや、ユニークなターゲット層の設定が斬新で面白い。「積み立てサービスから保険契約へ移行する」という流れは納得感が高く、顧客と企業双方のメリットが分かりやすく説明されている。
「「ビジネストレーニングセミナー」への登壇は今年で3年目になります。学生からすると生命保険はまだ馴染みのない商材で難しいお題かと思いますが、ライフネット生命の保険商品をサイトから情報収集し、提案に組み込んでいただけました。どのチームも投影スライドや当日のプレゼンテーションのクオリティが高く、なおかつ若年層ならではの斬新で貴重なアイデアを披露いただきました。今回も良い刺激を受けました。」
教養カリキュラムの1つである「ビジネストレーニングセミナー」は、とにかく「実践」「体験」に重きをおいた授業で、失敗してもいいから自分達で調べて、考えて、アウトプットを出していくことに取り組んでもらっています。
1年生の後期で、経営学部であっても、また経営学部以外の学生はもちろんのこと「ビジネスとは何か、事業をするにはどういう考え方をするのか」というような知識はほとんど持っていません。そのため、学生たちにとっては非常に難易度が高い課題に取り組むことになりますが、授業内・授業外の時間にチームで何度も何度もディスカッションを重ねる過程で、うまくいかないことにぶつかり悩みながら、様々な気づきと学びを得て、たった3~4か月の期間で大きく成長していきます。1年生のうちにこのような体験をすることが、その後の学生生活でより高い目標を持ち、充実した時間を過ごすことに繋がってほしいという想いで、毎年この授業の担当をしています。