2026年01月26日
「実践ビジネス演習(2)」(担当教員:藤田真弥講師)では、企業が実際に直面している課題に対して、学生がチームを組んでその解決策を発表します。企業の経営者や事業責任者へ提案し、直接フィードバックをいただく機会を通じて、ビジネス現場で求められる視点や能力を体得してもらうことが、本講義の狙いです。
issin株式会社(以下、issin)は、「日常生活に溶け込んだヘルスケア体験を通じて、生命力溢れる世界を実現する」ことを企業理念に掲げている、東京大学発スタートアップです。

(左)無意識のうちに体重が測れるバスマット
(右)つけるだけで回復を促すスマートリカバリーリング
この度、計6名の学生が、issinの理念に資する製品を企画し、issin取締役CFO寺田博視様へ提案する機会をいただきました。
クッションに入れたセンサーが姿勢を可視化し、日常的に改善を促す製品を提案しました。
美容を気にする女子大生に加え、従業員の健康管理をしたい企業も対象顧客に含めたり、将来的にはクッションを内蔵した椅子の販売を企図するなど、中長期的な視点にたち事業の広がりを検討した点が評価されました。
不規則な生活リズムは認知症を悪化させることが知られています。ベッド自体が起き上がることで起床を促し、長時間の昼寝や寝たきりをパッドが感知したら、デバイスが優しく声がけをしてくれる製品を提案しました。
このような生活支援製品を、個人宅向けでなく介護施設へ販売することで事業を大きく伸ばした先行類似企業が知られています。製品設計だけでなく、ビジネスモデルも検討を深めることで、さらに精度の高い提案になりうるとコメントをいただきました。
issinの主力製品であるスマートバスマットを犬用クレートの床面に設置した製品を提案しました。
犬はおやつの食べ過ぎや水の飲み過ぎなど、些細なことでも体調が変化しやすく、より簡便に健康管理したいというご自身の経験に基づく提案であり、ニーズの解像度の高さが評価されました。
ゴミ箱に画像解析機能を付与し、食生活に変化が生じた際にアラートを出す製品を提案しました。
提案者である経営学部2年生の竹田琥右太さんは、成蹊大学の在学生が代表を務める株式会社WASABIに所属し、広告が掲載されたゴミ箱を背負い街ゆく人からゴミを回収する「BinGo」という事業を展開しています。
日頃から関心を寄せているゴミ問題に対する知見を、企業提案に含めた点が評価されました。
インソールにGPSと歩容解析センサーを搭載することで、高齢者のプライバシーに配慮しながら身体の変化を検出できる製品を提案しました。
先行類似製品は家族向けに機能を、もしくは高齢者本人向けに歩容解析機能を提供しています。本製品は家族向けに両機能を提供する点が異なり、家族が適切に医療施設に相談することで不調の早期発見や事故の防止につながることを期待しています。
既存製品と差別性を図り、本製品の付加価値を明確にした点が評価されました。
歯ブラシにアルコール検知機能を組み込むことで、特別な操作や数値確認を必要とせず、体内アルコール量に気づける製品を提案しました。
歯磨きという日常動作に落とし込むことで、アルコール検出への心理的負担を軽減します。また、自分では「酔いは醒めている」と思っていても実は残っていたことに気付けるなど、より自分にあったお酒の飲み方を考えるきっかけを提供します。
お酒を飲み始めたばかりの大学生はもちろん、加齢などの体調変化に伴い、飲み方を考えなおす世代にも刺さる製品であると評価されました。
本学の経営学部は、経営学に関する専門的な学びに加え、企業経営の問題をより広い視点から認識できるよう、実務経験のある専任教員からより実践的な内容を学修する授業を複数用意しています。
本記事に使用した画像のなかには、生成AIを用いて作成されたものを含んでいる可能性がありますが、授業内の提案のみを目的として使用したものです。