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文学部 日比野啓教授が企画展「曽我廼家五郎――「喜劇」の誕生」の監修・展示説明の執筆を行いました

2022年07月29日

お知らせ

文学部英語英米文学科 日比野啓教授(専門分野:演劇学)が、企画展「曽我廼家五郎――「喜劇」の誕生」の監修・展示説明の執筆を行いました。
曽我廼家五郎(そがのや・ごろう、1877〜1948)は、歌舞伎の下廻りだった同僚の十郎とともに1904年、道頓堀・浪花座で「改良大喜劇」と称して曽我の家十郎・五郎一座を旗揚げし、明治末期の日本に「喜劇団」ブームが起きるきっかけを作った人物です。五郎劇と呼ばれたその作品や上演は、現在の松竹新喜劇の人情喜劇の系譜に継承されているとはいえ、今ではその名を知る人は少なくなりました。この展示では、戦前の東京大阪の商家で「歌舞伎に行こうか五郎劇に行こうか」と言われたほどの人気と格式を誇った五郎劇の概要を紹介しながら、国立劇場所蔵の遺品を中心に、かつての「喜劇王」曽我廼家五郎の生涯と業績をたどります。
また、9月17日(土)に開催される、第84回伝統芸能講座「喜劇の伝統――曽我廼家喜劇から松竹新喜劇、そして未来へ」では、松竹新喜劇の曽我廼家寛太郎さんとトークを行います。生前の曽我廼家五郎の舞台映像として唯一現存する五郎劇『へちまの花』など門外不出の貴重資料をご覧いただけます。

企画展「曽我廼家五郎――「喜劇」の誕生」についてはこちらから

■会  期  8月1日(月)~11月23日(水・祝)
■開室時間 午前10時~午後5時
■場  所 国立演芸場1階・園芸資料展示室