2022年10月5日(水)、前駐ルーマニア大使である野田 仁氏をお招きし、ルーマニアを含めた今日の国際情勢について、これまでの外務省での豊富な国際経験を踏まえてご講演いただきました。講演後、本学オリパラプロジェクト・ルーマニア交流事業の学生スタッフ3名が野田仁前大使と懇談いたしました。学生スタッフは、ルーマニアのブラショフ市の日本武蔵野センター(現在は閉館)で日本語を学ぶ学生とのオンライン交流、ルーマニアの伝統楽器であるパンフルートの活動、「武蔵野地域連携セミナー(おもてなしのルーマニア語)」履修、武蔵野市のルーマニア人との交流イベントへの参加など、それぞれのルーマニアに関連した体験や、楽しさ、学んだことを前大使にお話ししました。前大使からは、「パンフルートは難しくないですか」「ルーマニア学生との交流で楽しかった点は?」など、色々ご質問をいただき、話が弾みました。学生からは前大使に対し、「大使のお仕事はどのようなことをされるのですか?」「せっかくルーマニアに関わったので就活でルーマニアと関わる企業に就職するのも考えていますが、ルーマニアで事業展開している企業はありますか?」「ルーマニアの日本語教育はさかんですか?」などの質問が出され、前大使はそれら一つ一つに丁寧に答えてくださいました。
パンフルート・グループはルーマニア交流事業内の活動で、2020年冬より活動を続けています。ルーマニアの伝統楽器であるパンフルートの演奏に加え、パンフルートの魅力について発信する活動をしています。グループが発足してすぐにコロナ禍が始まってしまいしたが、オンラインで練習を重ね、外部の演奏会に出演したり、オンラインで高明なパンフルート奏者のレッスンを受けたり、学内でのコンサートを開催するなど、地道に努力と実績を重ねてきました。今年度は、新しいメンバーも迎えることが出来ました。
11月6日には豊洲シビックセンターホールで開催された第四回パンフルートフェスティバルに出演し、「交響曲第9番」(ベートーヴェン)などを演奏しました。同フェスティバルには卒業後もパンフルートの練習を重ね、成蹊大学の練習にも時々顔を出してくれているパンフルート・グループの先輩たちも出演し「ムルファトラルにて」(ルーマニア民謡)などを演奏しました。
また、パンフルート・グループは、今年度、欅際にも初参加しました。11月20日(日)に6号館カフェ&ホールCOMMichiでの演奏会では、ご指導いただいている櫻岡史子先生が作曲された「新月の竹」「緑萼梅」の2曲にもチャレンジしました。櫻岡先生は日本のパンフルート演奏の第一人者です。パンフルートの演奏に加え、ルーマニアの紹介、パンフルートの説明などのコーナーもあり、武蔵野市と成蹊大学にとっての2020東京オリンピック・パラリンピックのレガシーでもある「ルーマニアとの繋がり」を来場くださった方々に伝えることが出来ました。
本学のルーマニア交流事業は、2020東京オリンピック・パラリンピックで武蔵野市がルーマニアのホストタウンとなったことを受けて始まり、様々な活動を重ねてきました。オリンピック・パラリンピックは終了しましたが、ルーマニアとの繋がり、絆を「レガシー」として今後とも育てていきたいと思います。
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