成蹊教養カリキュラムの「異文化理解トピックス(スペイン語圏) 」(担当:鈴木恵美子 経営学部教授、菱山アディエネ常勤講師)の授業で、ラテンアメリカの日系人について研究するライターである漢那 朝子氏を講師にお迎えしました。
当日は、沖縄から南米へ移民として渡った人々の子孫である日系二世・三世のうち、沖縄に逆移民した人々の苦悩と活躍をテーマに講演が行われました。
生まれ育った土地とは異なる沖縄の文化の中で生活し、「言葉が通じない」というハンデキャップを乗り越えた、日系二世・三世の人たち。そのたくましさや波乱万丈な人生が紹介されました。沖縄で暮らす日系二世・三世の人たちの連帯感の強さについても言及があり、その理由について、漢那氏が取材を通じて解明した過程も解説されました。
真のグローバル人になるために言語を学び、学んだ言語を用いて異なる文化を持つ人々を理解する。漢那氏から「言語コミュニケーションの重要性」についてのメッセージが送られ、授業は終了しました。
学生からは、「「異文化を理解する心」を常に忘れないようにしたいと思った」や「様々な地域のつながりをさらに理解できるイベントを開催してほしい」などの感想があり、充実した授業となった様子がうかがえました。
異文化理解トピックス(スペイン語圏) はスペインの文化、社会、歴史、生活習慣や風習、地域ごとの特色(言語、歴史、風習、祭り、芸術、食文化)に対する理解を深める授業です。スペイン語圏の文化の多様性、ラテンアメリカのスペイン語圏の成り立ちなどを理解し、日本と比較しながら多文化共生の可能性を考えていきます。