理工学部/大学院理工学研究科 三浦正志教授/リーディングリサーチャー(専門分野:電子・電気材料工学、電磁現象学、超伝導工学、結晶成長学)が三笠宮家 彬子女王殿下のご臨席の元、4月18日に東京帝国ホテルで開催された第57回市村清新技術財団 贈呈式にて市村学術賞(貢献賞)を受賞しました。受賞内容は「高臨界電流密度を有する超伝導材料の作製と応用展開」です。
市村学術賞は、大学ならびに研究機関で行われた研究のうち、学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性のある研究に功績のあった技術研究者に贈呈されます。
三浦教授の受賞内容は次のとおりです。
●受賞の業績名
市村清新技術財団(総裁 三笠宮家 彬子女王殿下) 市村学術賞 (貢献賞)
「高臨界電流密度を有する超伝導材料の作製と応用展開」
●受賞者
三浦正志
●業績概要
超伝導材料は、冷やすことで電気抵抗ゼロで大電流を流せる唯一の材料であるため、核融合発電、核磁気共鳴イメージング(MRI)、核磁気共鳴装置(NMR)、リニア、超伝導送電、航空機用超伝導モータなど様々な応用が期待されています。
三浦教授は、銅酸化物高温超伝導材料や鉄系超伝導材料を対象として、独自の新しい材料設計指針を基に、結晶性やキャリア密度を低下させることなく磁束ピン止め点を導入する技術に加えて高キャリア密度を実現する技術を融合し、世界最高の磁場中臨界電流密度を達成しました。また、本指針により多様な超伝導材料において飛躍的な磁場中臨界電流密度向上にも成功し、『新しい普遍的な材料設計指針』を実証し英国科学誌Nature Materialsに掲載されるなど国内外でも高く評価されていることが今回の受賞につながりました。
(総裁 彬子女王殿下)
(左から森学長、三浦教授)