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成蹊大学理工学部の「機械×生体×情報」を学ぶ特色ある実習実験 Pythonで実装したIoTロボットカーによる競技会が開催されました

2025年07月23日

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2025年7月18日(金)、理工学部の「応用Pythonプログラミング」(担当教員:櫻田 武教授 [スマートニューロリハビリテーション研究室])にて、講義の集大成としてPythonを使ったプログラミングで実装したIoTロボットカーによる競技会が開催されました。

本講義の教材として採用されたロボットカーの操作には、一般的なリモコンではなく筋肉に力を入れたときに生じる生体信号が用いられました。学生たちは本講義を通して、生体信号に関する理解を深めながら、実際に信号を計測・解析し、ロボットカー操作のための指令をWifi経由で送信するシステムをPythonで実装しました。これにより、左右の手に力を入れるとそれぞれ対応する左右のタイヤが動くといった操作が可能となります。

競技会では、受講者による1チーム4名 全10チームが参加し、熱戦を繰り広げました。競技として、障害物を配置したコースをリレー形式で走らせタイムを競いました。この競技では、ロボットカーの速さだけでなく、操作に関する技術的な工夫やチームワークが問われる内容となっており、学生たちは真剣な眼差しで挑んでいました。
また、ロボットカーには個体差があり、同じプログラムコードでも思うように動作しないこともありました。そのため、レースの合間にはプログラミングの改良や車体の調整も随時行われ、チームワークや即時の課題解決力も発揮されていました。

学生たちは1年次にプログラミングの基礎を学んでおり、本講義ではその応用として、チーム毎にゼロからコードを設計・実装しました。本講義を受講した学生は「1年生のときは言われた通りにコードを書いていたが、この授業では自分たちで考えて構築する必要があり、工夫のしがいがあった」、「プログラミングに苦手意識があったが、仲間と取り組む中で実装したプログラムの内容を説明できるくらい力が身に付いた」と語りました。

担当教員の櫻田教授は本講義の狙いを、
「ロボットカーの実装を通して、プログラミングのスキルだけでなく、生体信号や電子回路、通信など、"ものづくり"を構成する多様な技術に触れてほしいと考えています。その中で、工学のみならず科学分野も含め、自分が興味を持てるものを見つけ、その得意を伸ばしていってほしいです」と話しています。

競技会のコース
▲競技会で使用されたコースの様子
操作中の様子
▲競技中の操作の様子
整備中の様子
▲競技の合間に整備・改良を行う学生たち
談笑の様子
▲競技を振り返る場面
表彰式
▲表彰式の様子


成蹊大学理工学部の特色

成蹊大学理工学部では、「専門性×ICT」を特色の一つとしており、社会の変化に最適な形で専門性を発揮できることを目指しています。本講義を開講している、機械システム専攻においては、ハードウエア(モノ)とソフトウエア(ICT)の融合したデジタルエンジニアリング人材を育成するため、実践的なカリキュラムを展開しています。
また、高度な専門性と他の理系分野を融合させて新しい価値を創造する「専門性×融合分野」、他の専門性を持った人々と連携して社会課題を解決する「専門性×コラボレーション」を成蹊大学が目指す「新しい理系」の資質と捉え、学びを行っています。


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