文学部国際文化学科 墓田桂教授(専門分野:国際政治学)が、6月22日(水)ハンガリーの外務貿易研究所(IFAT)にて講演を行いました。テーマはThe rise of Pax Eurasiana and the "Indo-Pacific Plus" strategies: An idea of extended geostrategy for Japan and its partners to counter China(パクスユーラシアーナの台頭と「インド太平洋プラス」戦略:中国に対抗するための日本とパートナー諸国による拡大地政戦略の構想)」です。
講演のなかで墓田教授は、日本などが唱える「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を説明するとともに、その課題について触れ、権威主義的な中国の覇権に対抗するには視角を広げた「インド太平洋プラス」戦略が必要であると述べました。中東欧諸国との関連では、地域の四か国で形成するヴィシェグラード4(V4)よりも、ポーランドやチェコ共和国といった個別の国との連携の重要性を強調しました。
講演後には同研究所のEszterhai Viktor研究員も参加し、質疑応答が行われました。フロアからも熱心な質問が寄せられました。
Picture by The Institute for Foreign Affairs and Trade