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文学部「都市社会学」の授業で「貧困」をテーマに市民活動家の大西連氏が講演を行いました

2023年07月10日

文学部

文学部 現代社会学科の講義「都市社会学」では、都市における近年の社会現象・問題を取り上げながら、その背景や展開、課題を検討することで、現代都市への理解を深めています。

7月6日(木)の授業では、ゲスト講師として大西連氏(特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやい 理事長)をお招きし、「ホームレス、貧困、社会的排除」をテーマに、コロナ渦から見えてきた「貧困」について講演いただきました。

大西氏は2001年より現代日本の貧困・格差に問題解決に取り組まれており、現在は生活困窮者への相談支援やコロナ渦により失業した若者の支援等のほか、政府のSDGs推進円卓会議構成員、内閣官房孤独・孤立対策担当室政策参与としても活躍されています。

講演では、大西氏自身が大学生だった際に参加したホームレス支援や、東日本大震災後に訪れた被災地での支援の薄さを目の当たりにしたときに感じた「日本のセーフティネット」への疑問が現在の活動に至るきっかけであった話から始まり、日本の「貧困」が社会問題としてこの数年で変化し、身近になってきていることが事例を通して語られつつ、「社会というのは変化していくものであることを今の学生の皆さんにも知ってほしい」というメッセージで締められました。

質疑応答の際には「こういった社会問題を身近に考える仲間を増やせたらいいですね」「そのために、声をあげ続けることも大事」といった話も聞かれ、学生たちは真剣なまなざしで大西氏の話に聞き入っていました。