経済学部 庄司俊章准教授(専門分野:マクロ経済学)の研究論文「Anticipated Price Increase and Consumption Dynamics: Evidence from Japan」が、国際学術誌『Review of Income and Wealth』に採択されました。同誌は、人々の経済格差や生活水準の測定を主たる分析対象とする学術誌です。
この論文の概要は以下の通りです。
特売セールなどによって財の価格が時間を通じて変化する状況で、消費者は価格が安い時に買いだめをすることが知られています。このような行動が特に顕著に観察されたのが、2014 年の日本の消費税率引き上げ前の駆け込み消費です。この論文では、どのような消費者がより駆け込みをしやすいのか、反対にどのような消費者は駆け込みをしないのかを、スーパーマーケットの購買記録データを用いて分析しました。その結果、特に低品質(低価格)の商品を購入している消費者が、増税前に保存可能性の高い財の購入を増やした一方で、保存可能性の低い財の購入を減らすという対照的な行動をとったことを発見しました。このような行動は、消費者が買いだめのための手元資金を十分に持っていない(流動性制約に直面している)ことを示唆しています。
論文はこちらからご覧いただけます(外部リンク ※英語サイト)