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「丸の内ビジネス研修(MBT)」と「三菱海外ビジネス研修(MOBT)」。 産学連携の実践的プログラムにより社会で役立つ力を養成―vol.2

2025年12月23日

Interview


MBT経験者に聞きました――

◆「MBTは人生の選択肢を広げるための貴重な機会」

〜理工学部電気電子専攻4年・相川達さん


MBTを知ったきっかけは、1年次に受講したビジネストレーニングセミナーの授業です。学生時代に実際のビジネスの現場を知ることができるという点に興味が湧き、応募しました。

事前に行われた準備研修で編成された私たちのチームは、AGC株式会社から提供された「2050年、大量生産をしなくなった世界のビジネスモデルを考える」という課題に取り組みました。他のメンバーは文学部、法学部、経営学部の学生で、それぞれに異なるバックグラウンドを持つため、考え方や意見が異なります。私は理系ということもあって現実的に思考するのですが、文学部や経営学部の学生は私が思いもよらなかったアイデアを次々と出してくる。これは大いに刺激になりました。

毎週1回、MBTの講座で顔を合わせるのですが、期限までにプレゼンができる状態に仕上げるにはそれだけでは時間が足りず、オンラインでの話し合いが深夜に及んだことも何度かあります。正解のない問いに挑むのはとてもハードで、意見がぶつかり合うこともありましたが、一つの目標に向かって仲間と力を合わせる過程は、これまでにない貴重な経験になりました。

インターンシップ実習では、三菱電機の受配電システム製作所(香川県)の品質保証部で、2週間にわたりOJTを受けました。品質保証部は、プロダクトの開発から完成まで、品質を担保しながらコストのバランスも考慮するという点で製造業の中核を担っています。また、さまざまな部署と関わるという点でも魅力を感じました。この経験が、進路を考える上でとても有意義だったと思っています。

3年生の冬に、個人的に三菱重工業の品質保証部でインターンに臨んだのですが、参加の選考過程でもMBTでのインターンシップ実習の経験が役立ちました。最終的に三菱重工業から内定をいただいたのですが、これはMBTに参加したことも要因の一つだと思います。

MBTでプレゼンに臨む相川さん

MBTはOB・OGのネットワークが充実しているのも魅力の一つです。3年次の秋に開催されたフォローアップセミナーでは三菱重工業に就職した先輩と知り合い、どのような仕事をしているのか聞かせていただき、その後OB訪問もしました。志望する企業にMBTの先輩がいることは、情報収集や心理的な面でのメリットが大きいと実感しています。

大学時代は、勉強以外の活動も大きな財産になります。理工学部の場合、他大学だと交通の便が良くない場所にあったり、他の学部と接する機会が少なかったりしますが、成蹊大はワンキャンパスなのでいろいろな学部の学生と関わることができ、部活動にも参加しやすい。私は学生ボランティア本部で300人を率いるリーダーとして地域活性化などの活動に打ち込みましたが、これもワンキャンパスだからこそできたものだと思います。

卒業後は三菱重工業で、発電事業領域での最終引渡し業務を担当したいと考えています。MBTは自分の人生の選択肢を広げるための貴重な機会でした。ここでの経験をステップにして、MBTでお世話になったOB・OGの方々のように、社会で自分の道を切り拓いていきたいと思っています。


vol.3へ続く(近日アップ予定)

この記事は朝日新聞Thinkキャンパスに掲載されたものです