2026年01月09日

私はもともと海外に興味があり、2年次に1カ月間、ニュージーランドに短期留学をしました。ただ、海外でビジネスの現場を体験する機会はそうそうありません。MOBTはそのチャンスを得られる貴重な場だと感じ、参加を希望しました。
研修先は第4希望まで出すことができ、私は、第1希望をミツビシ・モーターズ・タイランドにしました。車が好きで自動車業界に興味があったことや、同社のテストコースを走行できることが志望の理由です。
事前研修は3人でチームを組み、「自動車業界が直面している100年に一度の変革とは何か」「三菱自動車の世界戦略と課題」「あったらいいなと思う未来の車」という三つの課題に挑みました。私は主に「世界戦略と課題」を担当。同社が中長期でどのような事業展開を計画しているかを調べ、「車は買わずにシェアする」という考え方が広まりつつある中で、どうすれば車をもっと買ってもらえるのか、担当の先生に相談しながらブラッシュアップする日々が続きました。
タイでの現地研修は、朝から晩までびっしりスケジュールが組まれていて、とても充実していました。前半はタイのチョンブリー県の工業地帯で、車の生産ラインを見学。念願のテストコースで走行したほか、港湾を視察して車の輸出入業務について学び、日本郵船の方から話を聞くこともできました。
現地研修の後半は、バンコク本社で各部署の方とのディスカッションが中心でした。各部署が担う役割や、抱えている課題、仕事に対する社員の方々の思いなどを知り、海外での事業拡大のためには、現地の文化や言語を学び、それを自国に持ち帰って戦略を考える必要があることを学びました。
また、現地のユーザー調査のために青果市場にも足を運びました。ピックアップトラックの利用状況や、車を改造した意図などをユーザーの方々にインタビュー。この時も社員の方がタイ語に通訳をしてくださるなど、サポートしてくださいました。MOBTは資金面の援助も充実しています。飛行機代とホテル代を大学に出してもらえたので、自己負担が数万円程度で済んだのは本当にありがたかったです。

テストコースでの走行を経験した吉田さん
MOBTでの経験は就職活動にも有利に働いたと感じています。どの企業からも「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」について聞かれましたが、MOBTでの経験を語ったことで、良い印象を与えることができたと思います。グローバルビジネスの現場を肌で感じたことや、特別なプログラムに挑戦する気概を評価してもらえたのではないかと自負しています。
就活では業界を絞らず、人事部門を志望して活動しました。人事の仕事に興味を抱いたのは、MOBTの現地研修で各部署の方々に話を聞き、働く人を支える人事の重要性を認識したことが影響しています。
将来的には海外で働いてみたい思いもありますが、まずは国内で自分の仕事の基盤を作りたいと思っています。ミツビシ・モーターズ・タイランドの駐在員の方が「海外で働くには自国のことをよく知っておく必要がある」とおっしゃっていたのが非常に印象的で、日本のことについてももっと学んでいきたいです。
ワンキャンパスで文系理系の垣根を超えた交流ができ、他学部他学科の授業を履修できるのは成蹊大の大きな魅力だと思います。私は社会学の授業をいくつも受講したことで、働くことに対する視野が広がり、多様な業界での就活に役立ちました。成蹊大には自分が求めれば、どんどん学びを深められる環境があります。これから入学するみなさんには、ぜひそのリソースを思う存分活用してほしいと思います。
この記事は朝日新聞Thinkキャンパスに掲載されたものです